ドラムの録音方法は極めて特殊です。ジョン・ボーナムは人並みはずれた大音量を出す為、ドラムのレコーディングには相当苦労したらしいですが、ジョン・ボーナムの最大の個性である大口径26インチのバスドラムの迫力を失わないように、レコーディングでもミュートなしで録音しています。ミュートがない為、音が分散してしまい締りのない音にならないように、傘の内側にマイクをセットしてバスドラムの前にセットし音を集音して録音するなど、レッド・ツェッペリン以外では絶対にやらないような方法で録音しているようです。これは、ジョン・ボーナムのドラムプレイの為に考えられたレコーディング方法で、他のドラマーには必要ないと思います。また、音が大きすぎる為に、アルバムでは音量をかなり抑えているの為、ラジカセやシスコンで聴くとドラムの音の輪郭はゆるめに聴こえてしまいます。
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