体が丸く、クチバシは小さく、尾が比較的長くとがっている小型の海ガモ。数が少なく、環境省のレッドデータブックでは絶滅の恐れがある希少種に指定されている。オスは全体が紫黒色で、顔の前半と目の後、首の上部などに黒い線で囲まれた線状の白斑がある。脇腹は赤栗色で複雑な色合いでとても美しい。メスは全体が黒褐色で目の後と頬のクチバシの基部、目先に3つの白斑があり、地味に見える。目は茶色でクチバシと足は青黒色。アラスカやシベリア東部などが主な繁殖地で、日本には主に冬鳥として渡来し、本州中部以北の岩が多い海岸に多い。本州の北部や北海道の山間の渓流では少数が繁殖している。シノリガモは岩礁の海岸に少数で棲んでいる。海面に浮かんで、ぴょんと跳ねるように潜水して採餌する。貝類やエビなど甲殻類など動物質のものを食べる。飛ぶときは素早く羽ばたいて軽々と飛び立ち、海上を低く直線的に飛んで、すぐに海面に下りる。シノリガモは英名をハーレクィーンダック(道化師のようなカモ)といい、オスの顔は道化師・ピエロの顔を連想させる独特な顔をしている。 |
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シノリガモ1 | |||||||||||
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シノリガモ1 体が丸く、クチバシは小さく、尾が比較的長くとがっている小型の海ガモ。 オスの頭から腹にかけて紫黒色で、脇は赤栗色をしている。 顔の前半、目の後方、クビの上部等に線状の白斑がある。 ピエロのような独特の顔をしているのでよく分かる。 |
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シノリガモ2 | |||||||||||
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シノリガモ2 メスは全体が灰黒褐色で、腹の中央はがやや淡い。 顔には目先の上下、と目の後ろに3個の白斑がある。 日本には主に冬鳥として,本州中部以北の岩の多い海岸に飛来する。 海上では尾を上げていることが多く、岩に上がって休むことがある。 |
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