1969年以来、スピリットは置いていない・・・
ホテル・カリフォルニアの歌詞の有名な一節ですが、この歌詞の主人公が、酒を注文すると、このフレーズが帰ってきます。スピリットというお酒とスピリット(精神)を言葉でかけています。この解釈については、様々ありますが、私個人の解釈としては、1960年代、反戦運動や、学生運動など、世の中を改善しようという大きなムーブメントが起きましたが、1970年代に入ってから、そういった一連の運動は、敗色濃厚となり、一気に衰退してしまいます。こういう精神性が失われてしまったことを歌っていると思います。これは、『ロング・ラン』に収録されている『サッド・カフェ』の歌詞の一部に『僕らは、愛とか自由という言葉で世の中を変えられると信じていた・・・』という歌詞などからも、推察できます。
好きなときにチェックアウトはできるが、決してここから離れられない・・・
体制に反発しても、結局、この体制が作り出している食べ物を食べて生きていかなければならない、結局生きている限り、この体制の中で生活しなければならない、という絶望的な現実によって、この曲は幕を閉じます。考えてみれば、食べ物だけでなく、服、住居なども、全て体制が作り出したものを利用して生きているのですから、住む国は違っても、それぞれの国の体制の中で生活し、そこから逃げる事は出来ないのかもしれません。反体制派としては、この歌詞は、敗北感を強く感じさせる絶望的なものかもしれません。完全に文明から切り離された場所で、自給自足し、既製品に一切頼らないで暮らすか、黄泉の国とかなら別かもしれませんが・・・。
このアルバムは、アナログLP、CD、リマスターCDなどの他に、DVDオーディオが発売されていました。残念ながら、DVDオーディオは、現在製造終了の為、廃盤で入手困難ですが、音質的には、DVDオーディオが飛びぬけていました。レコードで発売された当時に省略されたギターパート、キーボードなどが追加され音が厚くなっているので、レコード、CDでは聴けないホテル・カリフォルニアと楽しむ事ができます。特に5chマルチチャンネルで聴く『ラスト・リゾート』は、天使の歌声のようなコーラスが天から降り注いでくるような浮世離れしたサウンド、空間で、名作アニメ『フランダースの犬』のクライマックスシーンで、天使がネロとパトラッシュを迎えに来るシーンを思い出すほど美しい音場空間です。中古品でのみ入手可能ですが、価格が高騰している為、2万円前後の相場になっているようです。2万円払っても安いと思いますが・・・。
◆ ドン・ヘンリー
◆ グレン・フライ
◆ ランディ・マイズナー
◆ バーニー・リードン
◆ ドン・フェルダー
◆ ジョー・ウォルシュ
◆ ティモシー・シュミット
◆ 映像作品
◆ サウンド・使用楽器
◆ ファッション
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