オスが全長59cm、メスが38cmの海ガモ。 色、形、声のどれをとっても独特の冬の海のスター。 オスは全体が白色で、顔から首にかけて黒褐色の斑があり、クチバシの中央はピンク色。目の周りが淡褐色で頬は黒褐色で、とがった長い尾をもっている。夏にはオスの首は黒くなる。白と黒褐色のコントラストがとても美しい。 メスは頬と頭上が黒褐色で顔の白い部分が広い。クチバシは黒く、尾は短い。 ユーラシア大陸やアメリカ大陸などの極北部で繁殖し、日本では冬鳥として北海道や東北北部の海上に渡来する。日本に渡って来るのはほんの一部分にすぎない。海上に多いが時には湾内に入ることもある。稀には東京湾付近に飛来することもある。多くは氷の浮く海で見られるが、北海道では結氷しない海でもよく見られる。 「アオアオーナ」と鳴く独特の声は遠くまで聞こえ、一度聞いたら忘れることが出来ない。 潜水が得意で水中に潜って貝類や甲殻類、魚類を捕食する。 名前の由来は「氷鴨」と書き、流氷のある水面によく姿を見せること、氷を彷彿とさせる色合いをしていることからこの名がついた。実に流氷が似合うカモである。 |
|||||||||
コオリガモ1 | |||||||||
|
|||||||||
コオリガモ1 体が丸く、クチバシは小さく、尾が比較的長くとがっている小型の海ガモ。 オスの頭から腹にかけて紫黒色で、脇は赤栗色をしている。 顔の前半、目の後方、クビの上部等に線状の白斑がある。 ピエロのような独特の顔をしているのでよく分かる。 |
|||||||||
コオリガモ2 | |||||||||
|
|||||||||
コオリガモ2 メスは全体が灰黒褐色で、腹の中央はがやや淡い。 顔には目先の上下、と目の後ろに3個の白斑がある。 日本には主に冬鳥として,本州中部以北の岩の多い海岸に飛来する。 海上では尾を上げていることが多く、岩に上がって休むことがある。 |
|||||||||
ご意見ご感想はこちらまで |