新編こどもとり図鑑
ムナグロ
ムクドリ大の中型のチドリで、雌雄(しゆう)同色。
夏羽では顔から胸、腹にかけて黒い。
頭上から体の上面は黄褐色と黒の斑があり、上面と下面の境が額から脇にかけて白い帯模様がある。
飛ぶと翼に不明瞭(ふめいりょう)な白帯が出る。
ムナグロなどは長距離を移動するので、翼を開くと67Cmにもなり、とても長い翼をしている。
クチバシと足は黒い。
冬羽は上面が黄褐色と黒褐色のまだら模様で、下面は淡い黄褐色。頸(くび)から胸にかけて黒い縦斑がある。
名前の由来は夏羽で見られる胸の黒さに由来して「胸黒」という名が付いた。
春秋の渡りの季節には中間羽のものが多い。
北部シベリアやアラスカ西部で繁殖し、東南アジア、中国、オーストラリア等で越冬している。
日本には春秋、旅鳥として多数渡来し、通過して行く。
干潟や水田、蓮田、畑などにいて、日本で観察できるのはおよそ3週間程度です、お見逃しなく。
食性は動物食で昆虫や水生小動物などを食べるが、植物の種子なども食べる。
ムナグロの渡りは春には越冬地から日本に立ち寄り、繁殖地に向かうことが分かっています。
ムナグロにとっては日本が重要な中継地となっています。
一方、秋には大部分が太平洋をノンストップでおよそ4800kmを越冬地まで一気に南下していることが分かっています。
ムナグロ1

群れ






ムナグロ1

夏羽では顔から腹まで黒く、体の上面は黄褐色と黒の斑がある。
日本には旅鳥として渡来し、干潟や水田などにいる。
春には水田などで群れで鳴きあっている。
早苗の植わった水田に群れるムナグロは初夏の風物詩・・・
ムナグロ

オス



メス






ムナグロ2

霞ケ浦周辺では苗の植え付けの終わった水田に群れでやってくる。
春に渡来するものが多く、秋には少ない。
雌雄同色で、幼鳥は胸が黒くない。
新編子ども鳥図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 4.コクチョウ  
5.オオヒシクイ  6.マガン  7.カナダガン 8.シジュウガラガン 9.,ハクガン  10.カリガネ
11.サカツラガン 12.ツクシガモ 13.マガモ 14..コガモ 15.オシドリ 
16.ヨシガモ 17.オカヨシガモ  18.ヒドリガモ 19.オナガガモ 20.ハシビロガモ
21.ハシビロガモ  22.ホシハジロ 23.オオホシハジロ 24.ホオジロガモ 25.キンクロハジロ 
26.スズガモ 27.シノリガモ 28.コオリガモ 29.クロガモ 30.ウミアイサ
50.タンチョウ 51.マナズル 52.ナベズル 53.カナダズル 54.オオバン 55.バン  
56.クイナ 57.ミヤコドリ  58.オオワシ  59.オジロワシ   60.シロチドリ 61.コチドリ 
62.ムナグロ 63.




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