キジバト大でムナグロに似た大型のチドリで雌雄(しゆう)同色。 全体が灰色の地味な色彩で、ムナグロのような黄色味がない。 夏羽では顔から腹にかけて黒く、黒い部分がムナグロに比べ広い。 頭上から体の上面は黒褐色と白い斑が混じる。 額から脇羽は白く、腰と下尾(かび)筒(とう)も白い。 飛ぶと翼に明瞭(めいりょう)な白帯が出る。 クチバシも足も黒い。 冬羽では上面は灰褐色で、黒褐色の軸斑(じくふ)と淡色の羽(う)縁(えん)がある。 顔や下面は白く、頚(くび)や胸には褐色の縦斑がある。 ピーユーと澄んだ尻上がりの声で鳴く。 北部シベリアや北アメリカの北極地方で繁殖し、日本には旅鳥及び冬鳥として全国に飛来する。 関東以南では越冬するものもいる。 海岸や河口の干潟に群れでいて、内陸で見られることは少ない。 ゆっくり歩きながら、時々立ち止まり周囲を見回り、カニやゴカイなどの小動物や昆虫、植物の種子などを食べる。 好物のゴカイを捕まえると途中で切れないようにゆっくり引いだすが、ゴカイが抵抗してチューインガムのように伸びる様子がユーモラスである。 ダイゼンは引き出されたゴカイを水で洗って泥を落としてから食べる。 ダイゼンの和名は「大膳」と書き、古くは奈良平安時代に遡り(さかのぼり)ます。 一般的にはシギ、チドリ類は大変おいしいといわれており、古くから高貴な食材として認識されていた。 |
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ダイゼン | |||||||
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ダイゼン ムナグロを少し大きくした鳥で、体の上面は黄味がなく白い。 飛翔時は翼に明瞭な白帯が出、腰が白く見える。 クチバシも足も黒い。 旅鳥又は冬鳥として、海岸や河口の干潟にいる。 |
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新編子ども鳥図鑑 | |||||||
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