雌雄同色で、長いクチバシが少し上に反り、足が長い大型のシギ。 夏羽では頭上は赤褐色で黒い軸斑があり、体の上面は黒い軸斑と赤褐色の羽縁と白い斑点がある。 飛翔時は腰が白っぽく見える。 クチバシは先端が黒く、基部は淡紅色。 メスはオスより大きく、クチバシは長い。 冬羽は頭部から上面が灰色で、背や雨覆には黒色の軸斑があり、下面は淡灰褐色で胸や脇には褐色の斑がある。 ケッケッケッと鳴く。 ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカから東南アジア、オーストラリアの沿岸部で越冬する。 この時期、一万キロメートル以上に及ぶ距離を自分の力で飛び続ける。 日本では旅鳥として各地に飛来する。 春は4〜5月ごろ北へ渡る途中、秋には8〜10月ごろ南に渡る途中で渡来する。 砂地、泥地の多い干潟や入江、河口部などに飛来し、内陸部に入ることは少ない。 春の渡り時などには広い干潟では大群で見られる。 地上をゆっくり歩きながらくちばしを砂泥の中に差し込んで、ゴカイやカニ、貝などを捕食する。 茨城県では大洗海岸から波崎海岸にかけて、また、霞ケ浦周辺の湿地やハス田などにもよく姿を見せる。 |
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オオソリハシシギ | |||||||||
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オオソリハシシギ やや上に反った長いクチバシを持った大型のシギ。 旅鳥として春秋の渡りの時に日本の水辺に立ち寄る。 地上をゆっくり歩きながらクチバシを砂泥の中に差し込んで餌をとる。 海岸の砂浜に多いというが、意外にも霞ケ浦や利根川に姿を見せる。 |
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新編子ども鳥図鑑 | |||||||||
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