タマシギは鳥の仲間でも例外的な鳥で、雌の方が雄よりも美しく、オスが子育てをする。 雌は顔から胸にかけて赤褐色で、上面は細かい模様のある黒褐色で腹は白い。 背の外側には一対の黄色い線がある。 目の周りには勾玉状の白い線があり非常に目立つ。 雄は顔から胸は灰褐色で、雨覆には丸い斑紋が並ぶ。 クチバシは淡い橙色で先の色が濃い。 幼鳥は雄に似ている。雌は繁殖期には、夕方から夜にかけてコォーコォーと鳴く。 アフリカ、インド、東南アジアなど熱帯付近に分布する。 日本では留鳥で、福島県以西の本州、四国、九州で生息し、繁殖する。 一妻多夫の鳥で、雌は産卵するだけで、巣作り、抱卵、子育てまでオスの仕事になっている。 動作は鈍く、くちばしを左右に振って泥の中のミミズや昆虫、草の実などを食べる。 飛翔速度も遅く、足を垂らして低く飛ぶ。 以前、県内では普通に見られたが、最近ではあまり見る事が出来なくなった。休耕田の減少などにより、タマシギの繁殖が厳しい環境となっており、絶滅危惧種U類に指定され、その減少傾向が続いている。 |
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タマシギ | |||||||
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タマシギ 鳥の仲間では珍しく、一妻多夫で、メスは巣をつくったオスに卵を預け、 他のオスを探しに行く。抱卵、子育てもオスのみで行う。 メスのほうが羽色も美しく、オスは地味な色をしている。 泥の中のミミズや昆虫などを食べる。 |
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新編子ども鳥図鑑 | |||||||
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