トビよりも一回り小さなタカで、頭部は淡褐色で黒褐色の縦斑があり、ひげ状の褐色斑がある。 体上面は褐色で、淡色の羽縁がある。 翼は丸みがあり、尾も短めで開くと扇状になる。 ノスリは翼を八の字を書くように動かしホバリングをする。 飛翔中は翼の上面は褐色で、下面は淡褐色で、風切の先端は黒い。 目は褐色で、口笛のようにピーエーと鳴く。 ユーラシア大陸の温帯に広く分布している。 日本では一般的には漂鳥で、四国から小笠原諸島、北海道の低山に繁殖する。北のものは冬には南に移動する。 冬には全国的にみられ、平地の農耕地や河原、市街地の公園などにも出現する。 翼と尾を広げて輪を描いて飛ぶことが多く、頻繁に低空飛翔をする。 羽ばたきはトビより早く、しなやかさがない。 帆翔時には両翼は浅いV字型になる。 県内では留鳥として年中見られるが、夏は県中、県北の山地や筑波山周辺の山林で繁殖し、冬は平地の雑木林、松林から農耕地、水辺の草原などによく姿を見せる。 余り羽ばたきをせず、広い翼や尾を開いて帆翔しつつ、ネズミやヘビ・トカゲなどを探したり、電柱や杭などに止まり獲物を待ったりする。 農作物を食べるネズミなどを餌とするため「農地の守り神」とも呼ばれている。 |
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ノスリ | |||||||||
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ノスリ トビよりはやや小さく、体の上面は褐色で、下面は黄白色。 腹部の両脇は黒褐色で、胸には黒褐色の縦斑がある。 四国以北の低山や丘陵で繁殖する。 全国的に見られるが、冬は多くが暖地に移動する。 |
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新編子ども鳥図鑑 | |||||||||
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