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前号タヒバリによく似た仲間でビンズイがいる。
タヒバリによく似ているが住んでいるところが違う。
タヒバリは文字通り水田など湿地に多いが、ビンズイは山地に多く見られる。
頭上から体の上面までオリーブグリーン色で、黒っぽい不明瞭な縦斑がある。
尾は黒褐色で、外側尾羽は灰白色。
眉斑は汚白色で、目の後方には白い斑がある。
耳羽はオリーブ色で、下面は淡バフ色で、足は淡褐色。
アジアの温帯から亜寒帯の夏に見られ、越冬はインドから中国南部、ボルネオ島まで渡る。
日本では全国で一年中見られるが、夏と冬には移動するものがいる。
四国以北の山地の明るい林、林縁などで繁殖し、高山の草地にもいる。
繁殖は林道脇などの地上に営巣する。
さえずりながら飛び上がって次のとまり場に移動する。
警戒すると飛び立って枝にとまり、尾を上下に振る。
水浴を好み、山の湧き水や庭の池によく来る。
さえずりはヒバリの声を短くしたような中にツィーツィという音が入る。
秋から冬には暖地の松林や林縁に移動し、地上を歩いて餌をとる。
数羽から数十羽で生活しながら昆虫や草の種子を食べる。
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