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○ モズ
スズメより大きく、頭部は大きくて尾が長い。
オスの頭は橙褐色、背は青灰色、尾は黒褐色。
翼は黒くて初列風切の基部に白斑がある。
眉班はバフ色で下眼線は黒くて太い。
下面はバフ色で胸側から脇は橙色。
メスは頭が茶褐色で背は褐色で、下眼線も褐色。
翼には白斑がなく、下面は淡褐色で細かい褐色の波状の横斑がある。
クチバシは太くて鋭く尖っている。
ウィリー川南部、中国東北部、朝鮮半島、日本などで過ごし、冬は北方のものは中国南東部や日本の南西部に移動する。
日本では全国的に山地から平野部の農耕地などに見られ、九州以北で繁殖するが、秋には暖地に移動する。
春から夏にかけてはつがいで行動するが、秋から冬にかけては単独で行動する。
秋にはキィーキィーと高鳴きするほか、ほかの鳥の鳴き声をまねた鳴き声を出す。
モズは日本名を「百舌鳥」と書くのはここからきている。
尾をゆっくり回すように動かし、木の枝や電線にとまる。獲物の昆虫やバッタを見つけると飛び降りてクチバシで捕えて、もとの枝などに戻り食べる。
また、捕らえた獲物を小枝やとげにさす習性がある。
これは「モズのはやにえ」としてよく知られている。
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