雌雄(しゆう)同色(どうしょく)で、スズメより大きく、尾が短い。 体はずんぐりしていて、長い冠羽(かんう)がある。 体色は赤みを帯びた淡褐色で、顔や額は赤みが強い。 腹部は淡黄色で、下尾(かび)筒(とう)は赤い。 下眼(かがん)線(せん)とクチバシの下が黒い。 下眼線の黒は冠羽の下まで続いている。 チリチリチリと鳴き、ヒーヒーという高い声も出す。 シベリア南東部で繁殖し、中国の一部、朝鮮半島、日本などに渡来する。 日本では冬鳥として渡来し、まったく来ない年もあり、西日本には多い。 3〜4月ごろ各地に群れでやってくる。 イボタ、ヤツデ、キズタ、ヤドリギなどの実を好む。 餌の木の実がなくなると、都市部の庭のピラカンサやネズミモチの実にもやって来る。 茨城県では冬に筑波山や県北の山林などの林で見ることがあり、都市部でも群れでやってくる。 高い木や電線に群れで止まっていることがよくある。 この鳥は私が鳥見を始めるきっかけになった鳥で、三鷹市下連雀町の電線で見たのが始め。 この原稿を書くにあたり、「下連雀町」の由来を調べたところ、「連尺(れんじゃく)」が語源で、物を背負う「背負子(しょいこ)」のことで、それを使う行商人が多く集まるところから「連尺」と付き、のち「連雀」の字を当てた。 一方、鳥の連雀は雀のように連なっていることから「連雀」という名が付いた。 |
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ヒレンジャク | |||||||
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ヒレンジャク 雌雄同色で、スズメより大きい。 ずんぐりした体形で、全身が赤紫色帯びた淡褐色で、腹部は淡黄色。 長い冠羽があり、下尾筒は赤色。 下眼線はクチバシの下部まで黒い。 |
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新編子ども鳥図鑑 | |||||||
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