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雌雄同色で、オスの方がやや大きい。
体の上面はオリーブ黄褐色で、腰と上尾筒は少し淡く、眉斑は白い。
下面はバフ白色で、胸側から脇が茶褐色を帯びる。
幼鳥は上面が茶色味を帯び、眉斑やのどから体下面は黄褐色で、胸には不明瞭な淡褐色の縦斑がある。
ヨーロッパやアジアの中緯度で繁殖し、アフリカや東南アジアなどで越冬する。
日本には夏鳥として九州以北の海岸、河川、湖沼などの広いアシ原に渡来する。
オスは高いアシの茎に直立した姿勢で止まり、橙赤色口の中を見せてさえずり、自分のなわばりを守る。
ギョシギョシ、ケシケシなどと特徴のある大きな声で夜もさえずる。
アシの上を低く直線的に飛ぶ。
クモやガの幼虫などを食べ、空中に飛び出し昆虫をフライイングキャッチすることもある。
一夫多妻制で、アシの茎に深いわん型の巣を作り、五個ぐらいの卵を産む。
最近では護岸工事などにより、アシ原が減少し、オオヨシキリも各地で減少している。
茨城県では平野部の水辺に4月中旬ごろから渡来し、そこで繁殖する。
オオヨシキリはその鳴き声から、古くから「行行子(ギョギョウシ)」と呼ばれ親しまれている。
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