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オスは夏羽では黒頭巾をかぶったように頭部から喉(のど)はすっぽり黒く、後頭から胸側は赤褐色。
背は赤褐色で黒い縦斑とバフ色の羽縁があり、腰は赤茶色。
胸から脇は淡灰褐色で脇には褐色味がある。
メスは地味で、頭上は黒褐色、眉斑と顎線はバフ色、頬は淡褐色。
ノドは白くて黒い顎線があり、胸と脇は淡褐色で腹は白い。
中国、朝鮮、日本など東アジアに分布している。
日本では本州中部、北部と九州の一部で繁殖するが、局地的で、長野、山梨、熊本では山地の高原で繁殖するが、青森、秋田、茨城、千葉では低地の湿原で繁殖している。
秋冬には温暖な地の葦原や草原にいる。
地鳴きはチッチッと鳴き、ホオジロのさえずりに似た声で、ピーツピーツとさえずる。
草や植物の種子や果実、昆虫などを食べる。
茨城県では県南部の低湿地帯の限られた地域の草原で繁殖し、一部を残して移動する。
1966年には霞ヶ浦の浮島湿原で約100つがいが繁殖していたといわれている。現在は絶滅危惧種U類に指定されていて、開発などにより生息地域が減り、個体数が減少しているといわれている。
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