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雌雄同色で、カイツブリの仲間で最も大きく、特に頸が長い。
目の上は白く、クチバシの根元と目を結ぶ黒線が目立つ。
夏羽では黒い冠羽と橙赤色の頬の飾り毛がある。
冬羽では前頭の白と後頭の黒のコントラストが特徴的。
虹彩は暗赤色で、クチバシはまっすぐで先が尖っている。
ユーラシア大陸の中部以南や日本などに分布している。
日本には主に冬鳥として九州以北の湖沼、河口、海岸などに渡来する。
茨城県では沿岸をはじめ、涸沼、神之池などによく飛来し、時には内陸部の湖沼にも姿を見せる。
青森県の湖沼などで少数繁殖しているが、最近では関東地方でも繁殖が確認されている。
鉾田市の北浦では2009年以来、9年連続で繁殖している。
繁殖期には頭の長い羽毛を立てて求愛行動をする。
生活のほとんどを水上で過ごし、よくヒナを背中に乗せてこれを守ることが多い。
幼鳥は冠羽がなく、頬の羽毛は白く、黒い斑紋が混ざる。
食性は魚類をはじめ両生類、水生昆虫などを捕って食べる。
潜水して獲物を捕食し、30秒以上も潜ることがある。
水面をけって滑走しながら飛び立ち、長い首を延ばして、小刻みな翼動で直線的に飛ぶ。
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