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雌雄同色で、カイツブリ類中最も小さく、翼に白い部分がない。夏羽では顔から頸の上部は赤褐色で上面は黒褐色、クチバシの根元に黄白色の部分がある。
冬羽では上面が褐色で、下面は淡い。
尾はほとんど退化していて、体は丸みを帯びている。
クチバシは黒く、目は黄色。
幼鳥は顔や首に黒い縞模様がある。
ケレケレケレなどと鳴く。
アフリカ大陸、ユーラシア大陸中緯度以南など世界中広く分布している。
日本では本州中部以南では留鳥として一年中いて、池や湖沼で繁殖している。
北海道や北日本などでは夏鳥で、冬には南下して越冬する。
趾に弁状のひれを持ち、巧みに潜水する。
主に小魚や水生昆虫などを捕食する。
4月〜7月に繁殖し、4〜6個の卵を産む。水草に絡ませて浮き巣を作り、「鳰(にお)の浮き巣」と呼ばれている。
卵からかえったヒナはすぐに泳げるが、親の背中に乗ったり、脇に隠れたりしてかわいい姿を見せている。
巧みな潜水をすることから「八丁もぐり」という別名がある。
琵琶湖の古名を「鳰(にお)の海」と言い、カイツブリは鳰(にお)と呼ばれ古くからよく知られている。
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